• テキストサイズ

2人の距離〜サブストーリー〜

第3章 輝編




あれから何年経ったんだろうか。
俺は既に社会人として何年か立ち、その間に恋愛もしてそれなりに充実して過ごしている


それでもふとあの時の事を思い出して少し後悔する
もっとやれることはたくさんあったのに。
中途半端に首を突っ込んでしまった。




残業帰りに足早に家路を急いでいるとキャリーケースを引く女性とすれ違った

あ、れ?
そう思った時には声をかけていた。


由梨ちゃんは俺だとわかると酷く驚いていてフリーズしていた。
学生時代の由梨ちゃんと違って少し大人の女性になっていて少し過去の感情が蘇ってきたがそれを飲み込んだ。




その後無理矢理カフェに誘い話を聞くと激しく後悔の念が押し寄せてきた。

それでも今は幸せだと言う由梨ちゃん
少しだけ安心した。


思わず過去の告白をすると驚いた顔をして謝るのが彼女らしいなと思った

帰りに連絡先を聞いて別れた



帰り道を歩きながら俺はヒロトを思った


あいつ。
大丈夫かな。


いくらあんな酷い奴でも俺はまだあいつを捨てきれない
やっぱり親友だって思ってる

そんな自分に俺も馬鹿だなと思いながらちょっと笑えた。





fin
/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp