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【銀魂】Eat me 〜私を食べて〜(裏有)

第3章 坂田銀時:結婚記念日(甘裏)完結


俺達は広い大浴場を互いに堪能し、部屋食で豪華な懐石料理を平らげた





「ふぅ…ちょっと暑い」

「酔ったんだろ。まあまあ飲んだし」

「そうかな?そんなつもりないんだけどなー」

「そうだろ、見てみろよオイ。君の目は節穴か?あれが見えないのか?」

「どれどれ…あらほんと!銀時、大変!私酔ったみたい!本数がダブって見えるよ」


きゃはは!と普段よりも少し幼げに笑う
神楽や新八も居ない
料理も片付けも何もしなくていい
明日も仕事は休み
色々と心身ともにいい意味で力が抜けている
新鮮な気持ちで俺は彼女を見ていた


「銀時は今日あんま飲んでないね」

「今夜俺には大切な任務が残ってますから」

「…」

「なんだよ、その目は。ちゃんだって楽しみにしてるくせに」

「………してません」

「あ、今の『間』は期待してる証だな!よし銀さん頑張っちゃお!!」

「頑張らなくていいー!!」

アルコールのせいか、それとも違う理由でか真っ赤な顔をしている


「よろしいでしょうか?そろそろお下げいたしますか」


ちょうどいい頃合いに中居さんがやってきた


「はい、お願いします。いいよね?銀時」

「おー」


手際よく片付けていく中居さん
邪魔にならないよう、窓際のソファーへと二人で移動する
虫の音と窓からの心地よい空気が気持ちいい


「それでは失礼いたします」


中居さんが部屋から出ていく挨拶が聞こえる
その声に二人で振り向くとすでにフカフカの布団も敷かれていた


「あら、さん。もうお布団がピーッタリくっつけて敷かれてますよ」

「…」


ニヤニヤしている俺に目をそらす


「銀さんその前に、この風呂入りたいんだけどなー?」

「…やだ」

「え!?この期に及んで嫌なの??この部屋取ったのだろ???」

「…でもやだ」

「ええーーー、そりゃないよ。お願い!ね?銀さん一生のお願い!!」

「銀時の一生、何回あんの」

「…10回ぐらい???」

「っぷ!馬鹿じゃないの」


よっしゃ!笑わせた!
イケる!今なら!この空気ならイケる気がする!


「そう!馬鹿なんです!銀さん、とお風呂入れないと死んでしまう馬鹿な病気なんです!お願いしますゥゥゥ」

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