第3章 坂田銀時:結婚記念日(甘裏)完結
「ば!馬っ鹿だなァ!新八くん!そそそそそそそんなことあるわけないじゃないかァァ!ほんと、困ったちゃんだな!あはは」
「いやいや、めちゃめちゃ吃ってるし、目泳いでるし」
「おおおおお大人をからかうもんじゃあないよォ??ぎ、ぎぎ銀さんとはあああ愛し愛され支え合う良き夫婦なんだよォォ??いつも見ててわかるだろォ???」
「いやいや、支えてんのさんだけですから。あんた寄っかかりすぎて、もはや自分の足で立ってねーから」
「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」
「ドヤ顔でガ○ダムのセリフやめろー!!腹立つーー!!」
埒が明かないといった感じで淡々と説明をする新八
「だからね、銀さん。僕が言いたいのは…今も、この時間でさえさんは銀さんのため、夫のために働いてるんですよ?まぁ…僕や神楽ちゃんのためってところもあるとは思いますけど」
確かにはこいつら二人を相当可愛がっているフシがある
たまに俺が嫉妬するぐらいに
たまにね、うん、たまにだからね
ちょこーっとだけだしね、うん
「収入は主にさん、家計管理もさん、家事に関してはさんが越して来る前までやってた事は僕がやってます。たまに神楽ちゃんにも定春の散歩が終わったら手伝ってもらってます。料理はほぼさんに任せてますが…安くて美味しいもの作ってくれるので」
「…」
「わかりますか?今、誰の名前が出てないか」
「……」
「独身貴族の時代はとっくに終わったんですよ」
何も言い返せない…
ぱっつぁんが的確に説教するオカンに見えてきた
「お母さんは全部わかってるんだからね」とでも言いたげだ
「でも、ほら。あれだよ、俺も仕事ある時ってゆーか、前より働いてると思うんだよね、うん」
「仕事ある時って言っちゃってますから。基本ないですから、仕事。受け身じゃなくて営業かけたほうがいいんじゃないかなって思うんですよ」
「ほら、あれじゃん?俺ってそういうタイプじゃないじゃん?なんてゆーか、不器用なんだよ。そう、男ってのはそういう生き物なんだよ。ぱっつぁんも男だったらわかんだろ?」
「いや、わかりませんよ。僕は普段から仕事もらうためにビラ配りとかやってますし」