第1章 坂田銀時:俺だけを(ギャグ甘裏)完結
さっきジミーくんが手にしていた写真はそのデブ男がの後ろのほうで電柱から覗いている様子が写っていたそうだ
デブ男は見た目通りの気持ち悪い奴で下着ドロや痴漢の複数容疑で元々真選組が以前から目をつけていたらしい
その話を聞きながらずっと俺の胸に顔をうずめ泣き続けている
「万事屋やってんの知ってるだろ、銀さん頼って良かったのに…いつもならタダでいいよって言ってんじゃん」
よしよしと頭を撫でてやると
またふるふると頭を横に振る
まあ、確かにタダでいいって言っても「お仕事ある時はきちんと払います!」って譲んなかったけど
でもさ…なんで?頼ってくれない?
そこまで仲良くはなかったってこと?
ていうか頼りないか…
パチンコでスッカラカンなっちゃうようなマダオだもんね
信用できねぇわな
「ッチ…お前だろが原因は」
「は?何が」
「…いや!…あれは私が…!」
普段よりももっと瞳孔を開ききってV字の隙間から俺を思いきり睨む
くわえた3本目の煙草を噛みちぎりそうなほど怒っているのが手に取るようにわかる
「てめえがあの日いつも通り送ってれば良かったんだろうがっっ!!!」
「…っ!?」
「や!?やめ…!だから違…!」
胸ぐらをつかむその手は怒りに震えているのが伝わってきた
横から背伸びし、手を伸ばしてそれを必死で止めようとしているが見えたが俺は動けずにいた
「そのせいでこいつは毎日怯えて暮らしてたんだよ!」
「大丈夫です!大丈夫でしたから!土方さんがいてくれたじゃないですか!」
こいつがいてくれた?
原因は俺で
守っていたのは大嫌いなこいつで
呆然と脳内で今聞こえてきた事を理解しようとしていた