第9章 《裏》大好きな…【吉田松陽】
松下村塾に住んでから、私の毎日が変わった。
銀時と毎日の様に一騎討ちをし、
松陽先生と毎日の様に笑い合い、
笑顔が絶えなくなっていった。
そして、その後には銀時と同い年の晋助という悪ガキや小太郎と言うロングヘアー君がやってきた。
その後も、松下村塾にはたくさんの子供がやってきて、にぎわう様になった。
そして、日が経つに連れて分かった。
私は、松陽先生が好きだと言うこと。
だが、これは絶対無理な恋だと自分で諦め、
そっと心に秘めているだけだった。
そんなある日ー…。
銀時「オイ、オイ夏希。」
夏希「どうしたの銀時。」
銀時「お前先生の事好きだろ。」
唐突に言われた一言。
幸い、この部屋は私と銀時の寝室なので、他の人はいなかった。
夏希「ななななに言ってんの銀時!?そそそんな訳ななないじゃない!」
人生初の恋愛は、
隠しきれなかった。
銀時「いやすっげー動揺してんじゃねぇか。
相談聞いてやるよ。」
夏希「いや頼んでない。」
銀時「へーじゃあこの事を先生に報告…夏希「待って、待って銀時!分かった、聞いて!」
銀時って、世渡り上手だ…。
そんな事を思いながら私は自分の胸の内を明かした。