第8章 《裏》幼なじみの貴方【沖田総悟】
総悟が後ろから銀さんに刀を向けていた。
銀「おーおーあぶねぇなぁ、総一郎君。」
総「総悟です旦那。夏希になんかしやしたかぃ?」
総悟は殺気立っていた。
銀「してねーよ?ただ今度パフェ食いに行く約束しただけだ。」
と言って銀さんはニヤリと笑った。
総「……ダメでさぁ。」
銀「なんだぁ?なんでダメなんだよ。」
銀さんはニヤニヤし続けていた。
総「………。」
銀「ふっ、総悟と夏希は何でもねぇんだろ?じゃあ良いじゃねぇか。なぁ?」
と言って銀さんは私の肩を抱いた。
夏希「なっ…銀さん!!」
総「………っ!!」
総悟は驚愕していた。
銀「何も言えねぇだろ?だったら俺の方が夏希とお似合いなんじゃねぇの?」
夏希「銀さ…ぐっ」
口を塞がれて何も言えなくなった。
銀「ちょっと黙ってろ。」
銀さんに睨まれて立ちすくんでしまう。
総「…っ!」
総悟は刀を握って銀さんを睨み付けている。
銀「行こーぜ夏希。ファミレス連れてってやるよ。」
私の心は、酷く傷付いていた。
総悟はこんなにも私を思っていなかったのか…。
そう思うと、涙が溢れてくる。
総「まちなせぇ、旦那。」