第8章 《裏》幼なじみの貴方【沖田総悟】
?「…ぃ、おぃ、夏希。」
誰かが呼んでいる。だけど、このぬくもりからは逃れられない。
?「…ったく、しょうがねぇ奴ですねぃ。」
と言って誰かが私のぬくもりを奪う。
夏希「あっ、寒いっ!!なにするんですか!総悟!!」
総「あんたがまだ寝てんのが悪いんですぜぃ?」
総悟は呆れ顔でため息をついた。
夏希「ちぇ―…。今日は非番だったんですけど…。」
総「へーそうだったんだー」
夏希「わざとやりましたね…?」
総「いやいや、それは置いといて。
実は俺も非番なんで、出掛けやしょうぜ、夏希。」
夏希「出掛けるって…。
まぁ、いいですよ、行きましょう!」
総「じゃあ支度出来たら俺の部屋に来てくだせぇ。」
夏希「はーい。」
総悟は私の気持ちに気付いてない。
それどころか、私の事を女として見ているのだろうか…。
でも、今はこんな関係で満足している。
この関係を崩したくないのが私の願いだから…。
支度を済まして総悟の部屋に行くと、
総悟がフッと笑った。
総悟「ほんっと私服だけは可愛いですねぃ。」
夏希「なっ…。」
私の今日の服は
ピンクのワンピースに白のカーディガンなんだが…。
そんなに似合わないかな?
夏希「まぁ、私には似合わないでしょうけどねっ…!」
私は皮肉ぎみに言い返した。
総「似合わないとはいってないですぜぃ?」
と言って総悟はニヤリと笑った。
夏希「もう行きましょう?時間がなくなっちゃいます。」
そして私達はそとへ出た。