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銀魂の短編集!2

第1章 《裏》甘ったるい声【河上万斉】


万斉さんは、私と距離をおくと、
何事も無かったかのように掃除を始めた。
だが、まだ私の体は疼いていた。


夏希「河上さん…。」


すると、私を呼ぶ声が聞こえた。


また子「あ、いたっす!夏希、晋助様がお呼びっすよ!」

夏希「?晋助さんが?」

晋助さんが私を呼ぶなんて…。


そう疑問を持ちつつ、私は晋助さんの部屋に向かった。


万斉「……。」



晋助さんの部屋の襖を開けると、
そこには三味線を持った晋助さんがいた。


夏希「晋助さん、入ります。」


晋助「あぁ。急に呼び出して悪かったな。」


夏希「いえ、かまいませんよ?
それで、ご用件は…。」


晋助「夏希、お前は三味線は弾けるか?」


夏希「人並みには、おそらく…。」


晋助「じゃあ…俺の唄に乗れ…。」


夏希「はい。」

そう言って、
私はすぐそばの三味線を手にした。


それを見計らった晋助さんは、
三味線を弾き始めた。
合わせやすい音だったので、
私も合いの手をすぐに入れる。


静かな空間、
三味線の音だけが響いた。
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