第1章 《裏》甘ったるい声【河上万斉】
夏希「おはようございます、河上さん。」
万斉「ん?あぁ、夏希か。おはようでござる。」
万斉さんは、いつもそっけない人だと言われているが、
みんなのことを人一倍心配していたりするいい人だ。
また子「万斉さん、晋助様はどこっすか?」
万斉「さて…。拙者は知らんな。」
また子「そっすかー。
じゃ、晋助様に会えるまで夏希を手伝うっす!」
夏希「えっ!?そんな、悪いよ!」
また子「なんでっすか?夏希も幹部っす!仲間っす!」
と言ってまた子ちゃんは笑う。
そんな優しさに私の顔は緩んでしまう。
夏希「ありがとう、また子ちゃん!」
また子「お互い様っすよ!」
武市「では、私は皆さんの食器を後片付けいたしましょう。」
夏希「武市さんまで…!」
武市「いえいえ、まだ若くて潤いのある少女を助けるのがフェミニストですから。」
また子「ロリコンも大概にするっす武市変態」
武市「ロリコンじゃないフェミニストです。」
こんなやりとりも、また習慣で楽しい。
万斉「では、また子は洗濯物を頼む。拙者は、夏希と一緒に部屋の掃除でもするか。」
夏希「は、はいっ!」
万斉さんも手伝ってくれるのかー…。
なんだか、気が軽くなる!