第1章 《裏》甘ったるい声【河上万斉】
鬼兵隊の船。
その船からは、
時折甘ったるい声がする。
喘ぐような、
橋声を上げる。
夏希「おはようございます!」
今日も朝から活発な私は、
朝ごはんのために食堂へやってくる皆さんに挨拶をする。
兵士1「今日も元気だな。夏希は。」
夏希「まぁ、それだけが取り柄なもんで!」
そう言ってまた働く。
私は、戦うのは余り好みではないほうだが、
いざとなったら戦う。
だけど、それまでは普通の兵士でいたいからー…。
そのため、私は家事もこなすのだ。
家事を進めていると、
幹部の人達がやってきた。
また子「ふぁあ…眠いっす…って、夏希じゃないすか!?あんたまたそんな事やってるんすか!?無茶しちゃダメっすよ!」
また子ちゃんは、
いつも私を心配してくれている優しい子だ。
武市「おや夏希さん。今日も麗しい…」
この人は武市さん。武市さんは本当に戦わない人だ。
だが、その分すごく頭が良いようだ。
この人達が私は大好きだ。
だけど、それ以上に好きな人だっている。
万斉「おはようでござる。」
万斉さん。それは、私の大好きな人。
優しくて、大人で、そして、
私を毎日愛してくれる人だ。