第3章 《裏》好きなんかじゃない。【阿伏兎】
敵をすべて倒すと、阿伏兎は私を見てこう言った。
阿「最後の質問だ。お前さんは俺達と一緒に来るか?」
すっかり阿伏兎の強さに圧倒された私は、
断ることを忘れていた。
夏希「いいわ、着いて行く。
貴方に興味を持ったわ。」
私は、妖しく笑った。
阿「じゃ、いくぞ」
そして、私の春雨入りが確定した。
神「ん?阿伏兎、そいつ誰?」
阿「あ、団長~。こいつは新入りだぜ。きっと団長も気に入る奴だろうよ。」
神「へぇ~。今度手合わせ頼むヨ。」
団長ならぬ神威はそう言ってウインクをした。
阿「オイ、おめーさんには伝えてなかったが。」
夏希「はい?」
阿「この団には女がいねぇ。
よって一人部屋も無い。」
夏希「で?押し入れにでも入る?」
阿「いや違ぇ。
お前と俺が同室だって事だ。」
夏希「なっ…!」
阿「でも、他の知らねぇ奴よりはましだろ?」
夏希「ま、まぁ…。」
阿「じゃあ決まりだな。」
そして、私の春雨生活がスタートした。