第16章 《裏》大嫌いの反対【服部全蔵】
次に目を覚ました時には、
もう服部はいなかった。
いつもそうだ。
絶頂を迎えると私は意識を飛ばしてしまい、
そのままぐっすりだ。
夏希「またいないし…。」
服部が来るのは週に4日程度で、
たまに来ないときもあった。
服部が来ない日は、とてつもなくつまらない。
どうやら私は、
服部に恋心を抱いてしまったようだ。
あぁ。なんて恥ずかしい。
そう思いながらも、私は重い重い腰を上げ、
支度をすました。
今日は客も少ないし、指名されても行く気が無かったので、外をぶらりと歩く事にした。
かぶき町に来るのは初めてではない。
ていうか、いつものように来ているため、
知り合いが多いのだ。
はぁ。服部に会いたいな…。
?「お、夏希じゃねぇか」