第2章 偶然の再会。
「合コン、合コン」
「やけに楽しそうだな、ゆり」
「そう言う実里は楽しくなさそうだね」
実里が私をきっ、と睨む。
お前のせいだろうが!不本意だ!とぎゃあぎゃあ喚く実里を軽く流しながら、まだかまだかと相手の男性陣を待つ。
もう店に入って、化粧も直して、準備万端なのに。
「大体、時間も守れない男なんぞ、興味ない」
「まあまあそう言わず」
きっと忙しいんだって、と言うものの……やっぱり遅い。
女の子達が皆そわそわして、今か今かと待ち続けること、約二十分。
「ごっめーん!遅れちゃって」
来た!と心の中でガッツポーズをする。
対して実里は心底嫌そうな顔をする。
「ううん!そんなに待ってないから」
と、関根さん。
実里は今にも、ふざけるな!とでも言い出しそうな雰囲気だ。
「どこが上物揃いだ。全然じゃないか」
「こら、実里」
小さな声で言ったから良いものの、聞こえていたら女子からも男子からも責められる。
まあ確かに、私の好みではない。
「ん?お、おい、ゆりっ」
実里がらしくもなく少し慌てたように私の肩をぺしぺしと叩く。
「なにー?いい人でもいた?」
「ばか、そんなんじゃない!見ろって!」
またばかって言うー、と少し不貞腐れながら、実里の視線の先を見る。
「見るって何を────…………えっ」
ああ、神様。
私が一体にあなた様に何をしたというのでしょう。一日一善どころか、一日五善くらいしてきたというのに。これは嫌がらせ?それとも、単なる偶然?必然?
そもそも、仏様を慕うべきだったのでしょうか。それとも、神様なんていないのでしょうか。
私には分かりません。
いや、そんなことよりも……
「どうして先輩が……?」