• テキストサイズ

歳下 LOVE♡WAR【R-18】

第2章 偶然の再会。


いつものように当たり前の毎日が続くものだと思っていた。でも、案外それは簡単に変わってしまうそうだ。そう、あの時みたいに、いつ何があるかなんて分からない。当たり前のようでいて、当たり前なんか存在しないんじゃないか、なんてたまに思ってしまう。

「ゆりー。おーい、起きてるー?」

「どうだろー。微妙なとこ」

「ばーか。返事返してる時点で起きてんじゃん。もう講義終わったんだけど」

またばかだって。

「そんなに私ってばかなのかな」

「急になに?変なもんでも食べた?」

友達の実里(みのり)が愛らしい顔を覗かせる。
くりっとした大きな目に、それを縁取る長いまつ毛。つやつやの髪に、少しふっくらとした頬。身長も小柄で、幼さがまだまだ残る容姿だ。

この、性格を除けば。
性格は喋り方から伝わる通り、かなりのさばさば系女子だ。私はよく、ビスケットみたいな性格だね、と言われる。つまりは、あっさりのさばさばした性格ってことだ。でも、実里は違う。実里は、乾燥したビスケット。大事だからもう一度言います。乾燥したビスケット。リピートアフターミー。乾燥したビスケット。それくらいさばさば……いや、さっばさばのばっさばさ。かなり男前な性格だ。

「んーん。食べてない。けど……」

「けど?」

「なんかザワザワのモヤモヤ」

私の言葉を聞いた実里が、腕を組んでふむふむと頷く。

「ははーん。さては、恋か」

「っ!?」

「おお、その反応……当たりか?」

恋?まさかの恋?
いやいやいや。
そもそも……

「誰に?」

「あたしが知るか」
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp