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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第1章 ~二番目の、恋~ (及川 徹)




ひとつだけ
選ばないといけないなら、



バレーが、一番、大事だ。
俺の唯一の取り柄だし、

何より、みんなの…

岩ちゃんの、
まっつんの、
まっきーの、

成し遂げられなかった思いを
俺が果たす、って決めて
東京に出てきた。

だから、

今の俺には相棒が、
…木兎が、一番、大事。

綾ちゃんは、
俺より木兎の方が似合うのもわかってる。

木兎が、一番。
綾ちゃんは、その次。
そうだよな、俺?


木兎が、こっちを見てる。
笑いながら。
チラリとも、
俺が綾ちゃんの名前を口にするなんて
思ってもいない顔で。


『なに?パトロールの前に、なんだよっ?』


『…さっき、
俺のビール、飲んじゃったんだから、
一杯目はコタローちゃんのおごりだよ!』

…ダハハハハ、しょーがねーな、
ネックレスの秘密もあるしな、
わぁった、ゴチソーさせてもらうぜぇ…
と、笑う木兎に駆け寄る。


俺は、ずっと、二番目でいい。

綾ちゃんにとって、
木兎の次に仲がいい男でいい。

綾ちゃんの魅力に気づいたのも
俺は木兎の次…世界で二番目だし。

綾ちゃんのことより
バレーを大事にしなくては。

木兎の隣だって
一番、似合うのは綾ちゃん。

…まだ、
誰にとっても、何をしても
一番、になれない俺だけど。

でも、
コートの中でだけは。

綾ちゃんが立ち入れない
コートの中でだけは、
俺がコタローちゃんの一番。

俺たちは、二人で、
一番を、目指す。


この夜、確かに、俺は、そう決めた。


心のどこかで、
俺のまだ知らない思いが
芽吹こうとしていることは、

知らなかった。



俺は、
一番に、なりたい。




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