第8章 ~ネコ達、恋に大騒ぎ。~
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例えば、ある日の体育館では。
『おぁ、なんだよリエーフ、
お前、さっき打ったばっかだろ?
幼稚園生じゃあるまいし、
後ろから並べ!割り込み禁止っ!』
『あ、山本先輩、すんません。
研磨さんっ、俺に多目にトスくださいっ!
今日の俺はいつもと違いますからっ!
エースらしく決めますんでっ!』
『エースだと?俺を差し置いてっ?!』
『あ、とりあえず今は
1年生大会のエースってことでいいです。
山本先輩も、俺に追い越されないように
頑張って下さいネ。』
『…ねぇリエーフ、
今日は試合でもないフツーの練習なのに、
なんでそんなにヤル気あんの?』
『えっ?だって今日は◎×※△□…』
『なにぃ!お前ばっか、?△×$θ…』
『だってどう考えたって*§@♭★※…』
『うっせぇ、1年のくせして〒℃@&;…』
『…リエーフもトラも、
あんなにうるさいのに
何言ってるか全然わかんないって、
どう考えても言葉の無駄遣いだよね…
ねぇ芝山、何の話してるか、わかる?』
『多分ですけど、灰羽君、
誰か女の子に、練習見に来るように
誘ったんじゃないですか?
そこでカッコいいところを
見せたいんじゃないかと…』
『ふぅん…ねぇ、海君、ちょっといい?』
『ん?』
『あの二人、レシーブ練がしたいって。
そっちで特訓してあげてくれる?』
『(笑)あぁ、いいよ。
おーい、山本、リエーフ!』
『『…なんスか?』』
『レシーブ練、俺が付き合うよ。
100本あげたら交代な。山本から。』
『100本👀‼️てか、俺!?』
『レシーブ練、したいだろ?』
『いや、別に…』
『山本先輩、頑張って下さい!
その間に俺がスパイクをバシバシと…』
『リエーフ、お前はこっち。
俺が特別指導してやる。300な。』
『さ、300?夜久さん、鬼っすか?!』
『なぁに言ってんだ、
試合が1番盛り上がるのは、
スーパーレシーブが決まった時だぞ。
会場中が惚れるような
カッコいいレシーブ、伝授してやる。』
『俺は次期エースなんでっ、
レシーブよりスパ…うぎゃっ!』
『ほら、腰が高い!』
『イテッ(>_<)』
『こら山本、集中!』
『なんで俺がぁ?(涙)』
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