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サクラ色のコイゴコロ

第16章 謎の女性


翔くんの隣には綺麗な女の人がいて、

その人は赤いカーディガンを着てて、
髪はすごく長くて軽く巻いてて、

翔くんはその隣で優しく微笑んでる。


「困ったことになりそうですね」

プレゼントを受け取った二宮さんが、
少し悲しそうにそうにそう言う。



『あの人が…仁美さん…ですか?』

「ええ、俺が嫌いな女ですよ」

『え…?』

「翔さん、呼びましょうか?」

『え、あ、いや…』


それは避けたいと思った瞬間、

「あれ?ニノ?」

と、翔くんの隣にいる女性がそう言った。

それに合わせて翔くんもこっちを見て、
私の存在に目を丸くさせてる。



「ちゃん!!?」

『あ、え、っと…う、うん』


なんで、そんなに驚くの?
なにか見られたくないことでもあるの?
ねぇ、翔くん……翔くん…



「翔?だれ?」

なんで腕に絡ませるの?
私だって、まだそんなことしてないのに…



「お久しぶりですね、仁美さん」

私の横で二宮さんが鋭くそう言う。
二宮さん、どうしたんだろう…


「ニノ、変わらないね」

「ええ、まぁ…っつーか、
その手放したほうがいいんじゃない?」

「え?なんで?だめ?」


仁美さんって見た目と違ってなんか…
二宮さんもため息をついてる。


「翔さんの彼女もいるわけだし?」

「え、翔の、彼女?」


その鋭い目線は私にきた。
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