第12章 愛しい彼女-翔side-
〈それじゃあ櫻井さん、また明日〉
「うん、ありがとうね!おやすみ」ガララー
マネージャーにちゃんの住んでるマンションまで送ってもらってダッシュで向かう。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
こんな焦ってるなんて、
俺もかなりあの子に惚れてるんだな。
ピーンポーン!ピーンポーン!
部屋の前に着いて何度もインターホンを鳴らす
〈あ、さ、櫻井さんですか?〉
中から聞こえるちゃんの声
「し、失礼します」
ガチャっ
「ってちゃん!!ちょっ!
大丈夫!!?く、靴脱ぐわ!タイム!」
ドアを開けると玄関には転んで倒れてる
ちゃんがそこにいた。
俺は靴を脱いで、すぐ駆けつけた。
『あ、さ、櫻井さん』
「もう、何やってんの!」
『ご、ごめんなさい…』
つい怒鳴ってしまったせいで、
見る限りヘこんでしまったちゃん
「いや、ごめん。違うんだ…
まぁ……とりあえず、よいしょっ!」
『え、あ、ちょっ…!!?』
なんてバタバタするちゃんをお姫様だっこしてリビングに連れていった。