第9章 ライバル出現?-翔side-
〈完全に捻挫ね。
まぁ、1週間くらいは痛むと思うわ〉
医務室の女医さんにそう言われる彼女
はぁ…俺のせいじゃんか…
「ごめん、ちゃん」
『え、櫻井さんが謝らないでください
私の受け方がおかしかったんですから』
「ちゃん……
俺のこと、ずっと頼っていいから」
『え?頼る…って?』
なんて不思議だという感じで笑う彼女
「なにか困ったことあったら呼んで?
これ、俺の電話番号。
なんでもやってあげるから…俺」
ちゃんにメモを渡すと、
ちゃんは完全に笑っていた。
「え、なに?」
『あ、いや…ふふ…
じゃあ頼らせていただきます。』
「え?う、うん(笑)」
なんか、俺的にはよく分からないけど
頼ってくれるならそれでいっか。
なんて思いながら笑っていた。