第9章 ライバル出現?-翔side-
おもいっきりちゃんの
体に俺の体重がかかるように転んだ。
「ちゃん、大丈夫!!?」
俺の下にいるちゃんを心配する
もちろん、素早く体を浮かせてね?
『うっ…い、痛い……』
完全に顔が引きつってる。
どうしよ、俺……
「ちょっと大丈夫ですか?
あれ、さん足捻った?」
ニノののんびりした声に救われるけど、
その言葉にすぐ彼女の足を見た。
「ちゃん、医務室行こ」
『いや、大丈夫です。
それに撮影もまだあるし……』
「…………ニノごめん、先に撮ってて?」
「はいはい、了解ですよ」
やっぱりニノは頼れるやつ。
こういうときに拒みもせずやってくれる。
『ちょっ……櫻井さん、撮影が…ってキャッ!』
なぜ、ちゃんがそんな声だしたか
んなの俺が"お姫様だっこ"なんてしたから。
「歩けないよ、その足じゃ」
『え、いや、でも…皆さんに見られる、し』
「いいよ、俺はそれでも…
好きな…ん…だ、だし。べつに…」
結局モゴモゴ言いながら、
彼女のことを医務室に運びにいった。