第7章 素敵な友と贈り物
『ん、おいしい』
「うん、おいしいね」
コーヒーを飲んで二人で微笑む
『その…櫻井さん……いつも、
優しくしてくださって感謝してます。』
「え?なに、急に(笑)」
急に改まってちゃんに、
深く頭を下げられた。
『いや、ほんとに感謝してるので…
こうやって誘ってくださったりして、』
「そう?いや、こちらこそでしょ
断ってもいいのにって断れないか…はは」
『…………はい。嫌じゃないですから』
「…………ほんと?」
「え、あ……はい」
なんだ、今の間。
ちょっと目があったとき潤んでたし、目
〈はい、サービスのケーキ!〉
「あ、おわっ…ありがと、孝介」
やっぱタイミングがいい孝介が、
その微妙な空気を和ましてくれた。
〈いやいや。にしても俺はさ、
お前に本当に感謝してるわけよ?
だから、お前には…〉
「わかってるよ。
幸せになってほしいんでしょ?大丈夫だよ」
〈そっか…ならいいけどな?〉
孝介はやっぱり変わらない。
その優しさはやっぱ結婚したい。