• テキストサイズ

サクラ色のコイゴコロ

第7章 素敵な友と贈り物


『櫻井さんって本当に、
素敵なお友だちをもってるんですね』


コーヒーを飲み終えると微笑みながら、
ちゃんが俺にそう言う。

たぶん孝介たちのことだよね?


〈でしょ?ふふっ〉

「ってはるちゃん…自分で言う?(笑)」


笑いながら言う、はるちゃんのその顔は
変わってなくて…



〈翔くんにはね、感謝してるの。
私が出産するときにね?
孝介が出張に行ってて誰もいなかったの〉

「あぁ、それね。
本当、俺がオフでよかったよ」


〈ほんと…
まぁ、赤ちゃんは死んじゃったんだけど…

翔くんが泣きながら"がんばったね"って
言ってくれたときはもういいや、ってね?〉


『そんなことがあったんですね…』

〈そう。だから感謝しってまーす!〉


はるちゃんは俺に頭を下げてそう言う。
強くなったね、はるちゃん




〈それで、翔くん…
私ね?また赤ちゃんができたの。〉

『え、嘘…』


俺より先に驚くちゃん

俺と言えば口が開いたまま塞がらない




〈あはは、翔くん固まっちゃった~〉

『ふふっ…櫻井さん?…泣いてます?』

「え、あ、いや…これは…っ…」


自分でも驚くほど涙が出ていた。


〈孝介~!翔くんが~!〉

「あ、はるちゃん!ちょっ…」



/ 125ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp