第5章 この想いは、-翔side-
「よいしょっ…着いたよ~って、ん?」
『………』
後部座席の方に目を向けると、そこにはぐっすり眠っているちゃん
疲れてんだろうな。
なんせ、俺らが個人個人で仕事やるから…
ガチャっ
車から出て後部座席の方に向かった。
『……あ、それ…違います……』
「…ははっ…ビビった~寝言か…」
寝言を言ったちゃんがまた眠ったのを確認して、その顔を少しの間見つめてた
真っ白い透き通った肌に、
長いクルっとなったまつ毛
赤い…くち、くち、び…る?
「っだぁ!だめだろ、俺」
また、あの夜の映像がフラッシュバックした
「まだ、いっか…」
なんて言いながらちゃんに優しく毛布をかけてあげて、俺も運転席で眠った。