第5章 この想いは、-翔side-
ちゃんを待ちながら思う
この前の飲み会の頬っぺにキスは、
俺の脳裏から離れることなく…
見事に覚えている。
だって俺、飲んでねぇから!笑
シラフの状態でされたから完全に覚えてる
トントン
「ん、あ!ちょっと待ってね」
ちゃんが家から出てきて、
俺の車の窓を叩いてくれた。
ガチャっ
『すいません、家まで…』
「いーえ、いーえ
一応、俺が誘ったからね?
で?これはどうしたのかな?」
『はい?』
うん。完全に話しにくいよ。
だって助手席じゃなくて後部座席に座ってる
きっと遠慮したんだよね。
『え、助手席はダメですよ!
その…彼女さんとかが…』
「ははっ…俺、彼女いないから
いるのに他の子とデートするってさ、
もう、どんだけ~!でしょ?」
なんて冗談ぽく言うと笑う彼女は、
現場にいるときとは違って少し嬉しかった
『じゃあ、次乗るときに座ります』
「うん、わかった(笑)
じゃあ出発しますか?」
こうして俺的には緊張のデートが始まった