第5章 この想いは、-翔side-
ハンカチ持った。
ティッシュ持った。
上着持った。財布も持った。
「って遠足か!」
なーんて1人、部屋で自分をツッコんだ。
今日は仕事が久しぶりのオフ
それで今日は"デート"
って言っても彼女じゃないけど、ね?
LRRRRRR....
「ん、もしもし?」
そう。この電話の相手の子とデート
〈あ、おはようございます〉
「うん。おはようございます。どうした?」
〈あの、キャップとかいりますよね?〉
キャップ?……あぁ、変装のか。
ちゃんって果てしなくスタッフだな
「……いや、いいよ
俺がしてればバレないしさ、ね?」
〈そう、ですよね。
ま、彼女でもないし!大丈夫ですよね!〉
うん。若干傷つくけどね?笑
そんなハッキリ言われちゃうとさ。
「じゃあ、すぐ迎えにいきまーす」
〈おねがいします〉
電話を切って上着を着る。
若干緊張してる自分に驚きながらも、
自分の家を出た。