第3章 奇跡とは、-翔side-
『あの、傘なんですけど…その』
「え!!?傘っ!!?じゃあ昨日、傘…まじか~」
相葉くんの騒ぎっぷりに驚いてる彼女
うん。ごめんね、相葉くんは良い子だから
『あの…家においてきちゃって…
また今度でも、いいですか?』
「え、あ、そういうことね?
うん。全然いいよ、大丈夫だった?」
『え、あ、はい。大丈夫でした。
お陰で本当に助かりました。』
そう言って笑顔で頭を下げる彼女
「なんか、翔さんとちゃん
さっきから"え、あ、"ばっかっすよ」
松潤のその言葉に気づく
あ、確かにさっきからそればっかだ。
ていうか、"ちゃん"っていうんだ
「翔くん、あたしに気づいてないでしょ?」
「え?あ、えみさん!」
「もう~!ちゃんが可愛いから」
「え、いや、別に、いや」
これは、苦労しそうだ。