• テキストサイズ

サクラ色のコイゴコロ

第21章 サクラ色の再会


『しおりさん、なんか熱いですよ?』

〈ん、大丈夫です。何ともありません〉


今回のヒロインであるしおりさんの
ヘアメイクをしてると異変に気がついた。

これ……あのときと同じだ。



『ちょっと待っててください』


あのときみたいに倒れるなんてこと、
そんなことあったらいけないんだ……

しかも、ここはスタジオじゃなくて、
都内の公園で寒いし…医務室もない。



私はゆっくりと監督に近づいて、
事情を説明した。



〈あ?しおりちゃんが?〉

『はい、体調悪そうなんです』

〈本人は?〉

『大丈夫だっていいますけど、
きっと大丈夫じゃないと思います!』

〈……10分休憩にするから、
君なんか買ってきてあげて?〉



10分……走るしかない。
都内だし、コンビニくらいあるよね?



『ちょっと行ってきます!』



そのころにはもう足が走り出していた。
/ 125ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp