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♡BLカフェ♡

第5章 送別会(4)


部屋に訪れた静寂の時間。


翔「・・・斗真」

櫻井くんが神妙な顔つきで

生田くんに話し掛けた。


斗「・・・なに?」

何でもない素振りをしているけど

隣に居た僕は知っていた。

さっきから今までずっと

生田くんのグラスの持っていない

膝の上にある左手が

強く握りしめられていることに。




翔「本当に言ったのか?
潤に・・・別れようって」

斗「・・・だったらなに?」

翔「っなんでだよ!
なんで別れるんだよ!?
お前らほど仲の良かった奴らが!
なんでっ・・・」

櫻井くんは松本くんに

感情移入し過ぎたのだろうか。

目に涙を一杯溜めている。


智「翔!もう・・・もういいから。
これは潤と斗真の2人の
問題なんだから・・・
俺等部外者が口を挟んじゃ
いけないよ・・・」

翔「でもっ・・・」


大野くんが櫻井くんをなだめている間、

僕は見逃さなかった。

生田くんの目にもうっすらと涙が

浮かんでいるのを――――――。

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