第4章 住人たちの帰還
「ウォークラリー?」
目を擦りながら問う私に
凜々蝶が呆れた声をあげる
「君はまだ寝てたのか……」
「凜々蝶様、猫実さんは休日10時頃までは寝ていると、前に苓さんが申しておりました」
「そうだったのか。化け猫の先祖返りはそういう体質まで似るものなのか?」
「そんなこといいんだよ!!おら、これサインしろ日和」
………………イラ
「…………苓ー……」
「卍里、害と見なされたっぽいから歯ぁ食い縛って?」
「なんでだよ!?意味わかんねぇんだけど!?」
「ほらほら渡狸~、SSは主人を守るのがお仕事なんだから、当たり前だよ~」
「ならお前も俺を守れよ!?差し出してんじゃねぇー!!」
うるせぇ……
朝から良い目覚ましだ
こんなの要らないけど……
「猫実さん、騒がしくしてしまい申し訳ありません。ですが、ここは協力していただけないでしょうか?」
ため息をついて経緯を眺めてると
抜け駆けを図る御狐神さん
賢い
「協力はするけど……叩き起こされた上にこんなに騒がれて書くのもなんか……」
「だろうな……だが、僕らも勝負なんだ」
「勝負?てか、卍里君帰って来てたんだ」
「日和たん今ごろ~?会話してたじゃーん」
「寄るな抱きつくなついでに視るな!苓!!」
「……夏目さん……頼むから俺の仕事を増やさないでくれ……」
苓によってひっぺがされた夏目さんは泣き真似をして御狐神さんの胸元へ
いやなんだあれ
「なにあれ」
「悪い、僕にもわからん」