第2章 歓迎
「ほぅ、歓迎会」
「そうそう、あの二人の歓迎会をやるんだとさ。基本全員参加!それと、各自これに沿って行動するように!って、野ばらが言ってた」
青眞に渡された紙にはずらーっと名前が書いてあった
なるほど、意外と本格的だった
えっと、私はいったい何をやれば良いんだろうな……
反対派の意見はひとつもないので
素直に自分の名前を探した
そして見付ける
「え、反ノ塚と一緒に足止め係り……?」
「不満は全て野ばらに。というか、まだ楽そうなんだから良いじゃん」
「バレないようにするのが大変なの」
「素直だもんな。あの人」
ええー……大丈夫かな…………
大丈夫だと信じたい
うん、平気だよきっと……
癖のように髪に手櫛を通し、承諾する
まぁ、苓もいるし
最終手段で哀兎に反ノ塚さんに釘を指しといてもらおう
考えて紙を折り畳んでしまう
「じゃあ、凛々蝶と御狐神さんのところに行ってくる。具体的に何時まで?」
「反ノ塚がわかってる」
「信用ならん。けどわかってるならいいや」
青眞に別れを告げて、部屋を移動する
苓に伝えなきゃ
部屋にいると良いけど……
コンコン
「………………」
返事がない……
返事しろよ
コンコン
「……おーい」
………………
……仕方ない、開けるか
首にかけてるネックレスから鍵を取り外し、解錠
「失礼しまーす」
部屋に一歩踏み入れた途端……
カタン……
「!」
電気が全て消えた