第3章 怪盗2幕目『姉さんは人気者』
現在の時刻は15時。今朝テレビでやっていた天気予報は、夕方から雨が降ることを告げていた。空には既に雨雲が立ち込めているが、Minetteは馴染みの常連達でいつも通り賑わっていた。
ルナ「いらっしゃい、2人ともお仕事お疲れ様!注文はいつものでいいかしら?」
エドガー『ああ、頼むよマスター』
ウィル『うん、ありがとう。今日もMinetteの料理楽しみだなぁ~』
エドガー『ところで…今日の新聞は見てくれたかい?』
ウィル『もちろんだよ、怪盗ネージュと騎士怪盗ブランの特集凄かったね!』
(あの記事は姉さんの素敵なポイントをしっかり抑えていて中々良い記事だった…。だが、まだまだネージュの魅力はたくさんあって……)
記事には無かった魅力的なところを長々とあげていると、その思考を遮るように店のベルが鳴った。
《カランコロン~♪》
(見なくてもわかる、こんなタイミングで入ってくるのは悪い虫リストの誰かに違いない…)