第2章 カフェの常連さんはミステリアス美少女
ドロップ『ルーシェルさんでしたっけ…?ちょっと来てください。ルナさん、すぐ戻ってきますので』
私が頷けばドロップちゃんはルーシェルと一緒に外へ出て行った。
心当たりがあるみたいだけど、私への……なんだろうか。
暫くするとドロップちゃんだけ戻ってきた。少し怒っているようでロードガーネット色の瞳が潤んでいる。
どうしたの…と聞こうとしたところで来店ベルの音がした。
ルーシェル『クスクス、少し意地悪しすぎたみたいだね』
少しも反省してるようには見えず楽しそうに笑っている。
ルーシェル『ボクはもうお暇するよ、また本で殴られるのは後免だし。じゃあまたね、ボクと同じ色の瞳の人』
ドロップ『……』
とりあえず気分を変えてあげようと、私はドロップちゃんのために砂糖多めのホットミルクを作ってあげたのだった。