第3章 Q2、襲撃!五英傑!
その前に、一つだけ疑問が残っていた。
磯貝「合一魔法と融合魔法って、どう違うんだ?」
「融合魔法は律のバグみたいに
両手に1個ずつ、計2つの魔法を体外へ出してから融合させて、新たな一つの魔法を作り出すって感じ」
『ふむふむ』
「合一魔法っていうのは
体外に魔法として出す前に、複数の魔法を同時に一つとして出すって感じ」
『え?;』
前原「悪い。わかんねえ;」
「魔力の流れを制するのが奥義だって、前に言ってたでしょ?」
『うん』
「つまりを言う所
魔法ってのは属性に違いこそあれ、共通点と相違点がある。
共通点は魔力の流れを制して、魔法として放つって点。
相違点は属性を変えようとする点だけ。
つまりを言う所、魔法とは魔力の塊みたいなものだ。
こっちは球状の一点に向けて放出するように制御することで、集約させつつ全く分散しないことを可能にしてヘルシリーズを会得した。
どの属性であっても、魔法として体内の魔力を練り上げて一点に集約させて撃つって点は変わらない。
まずは掌に集中させつつ属性を詠唱、そしてその属性の魔法が現われる。
詠唱が無くてもそれが発現できるほどに極め、同様に全ての属性を発動させながら同時に放つ。
その瞬間、全ての属性が一体と化して合一化される。
それによって神様がこの世を生み出した最初の属性「創造魔法」と化し、魔法の神髄とも言われる「魔法の奥義」が完成する。
以上のやり方で、その魔法の奥義を使って大竜神を倒した」
『おおー!!』拍手喝采
ぱちぱちぱちぱち
その説明のおかげで、合一魔法と融合魔法の違いが分かった。