第2章 Q1、封印の洞窟
「……でも…
傷付けられるかもしれない不安に駆られるから、殺そうとしてきたんでしょ?」
その声は心細さからか、不安気に震えていた。
カルマ「は誰かを傷付けたいの?」
「ううん」
その言葉に、静かに首を横に振った。
カルマ「なら、殺気立ったら伝わんないでしょ?
話せばきっと通じるよ。
って人格を知らないからできるんでしょ?あぁいうのは」
「それは…そうかも、しんないけど…」
そのちゃんの言葉は不安げで、身体もまた震えていた。
カルマ「その怒りは、よく知る人に愚痴とかでぶつければいい。
俺に殴ってぶつけてもいいよ?」
「でもそれだと痛い思いを!!」
カルマ「俺がそうしたいんだよ」
「!!…え?」
カルマ「向き合おうとしない人には好きに言わせておけばいい。
って人格は、俺がよく知ってる。
だから、苦しくてしょうがない時はぶつけたっていい」
ぽんっ
そう言いながら肩に手を置いてから、そっとちゃんを抱き締めた。
その瞬間、感情や涙を押さえ込んでいた堰が切れたように
涙が流れ落ちて、カルマへと落ちていった。
カルマ「もし道を踏み外しそうになったら、俺も叩いたりして止める。
もさ、俺が変にそれたら殴っていいよ。
だからさっき叩いたことは謝らない。
何が言いたいかって言ったら…
「ありのまま、全力でぶつかっていいんだ」ってこと。
俺はそういうので、差別する気はないからさ^^」にっこり
「……っ;」涙目&ぷるぷる
カルマ「だからほら…
安心して泣いていい。
遠慮なんてしなくていいから、ぶつけてきなよ(微笑」なでなで
その言葉に、ちゃんは震えていた。
そうしてカルマ君に背を撫でられてから、変化は起こった。
「うわああああああああああ!;;
あああああああああああああああ!!;;;」
その瞬間、カルマ君を抱き返しながら
ちゃんはぼろぼろと涙を流していた。
当時に泣けなかった分も、苦しくても話せなかった分も…