第2章 Q1、封印の洞窟
「誰も、そういった努力見ようともしないで、危険性しか見なかった;;
傷付けようとしないのをいいことに、傷付けられるばっかりで;;
自分も死にたかった!;;
なのに、死ねなかった;;;
それでより危険だって追いかけられた;必死に殺そうとされた;;」
そう叫びながら地面を叩いて
両目から涙を流しながら、語り続けたちゃんを見て
僕らもまた、涙を流していた。
痛いほど、その苦しみが伝わってきた。
拳を握り締めながら、僕も泣いていた。
辛かった、苦しかった。
でも、言えなかった。
その苦しみは、誰もが解るものだった…
「回復力が大きいせいで、変に運に恵まれたせいで;
血眼になって、追いかけられて…
味方なんて誰も居なくて;助けようとする人もいなくて;
それでも近付けないようにするしかなくって……っ;;」
ぽんぽん
地面に両拳をつきながら咽び泣くちゃんに、カルマ君は頭を撫でた。
カルマ「それであんな風に殺気立ってたんだ。
でもあれで傷付けないって言ったって説得力ないよ?
強大すぎるって見え見えだし」
「うっ;
死んでしまえたら楽なのに、何度殺されても死ななくって;
もう嫌だ、こんな体;;生きてるのも;;
誰かに迷惑かけるのなら、そんな風に不安をばらまくなら、いっそのこと死ねたら」
ぱちんっ
カルマ「それもダメだって言ったでしょ?」
今度は軽く頬を叩くカルマ君に
ちゃんも僕らも、一瞬固まった。