第8章 ほしあい〜佐助〜
残った二人は、話を続けた。
「で、どうするんだ?」
「なぜか、俺だけ文もだめだからな。」
佐助は、無表情だがどこかがっくりと悲しんでいた。
「じゃあ、俺が文を……」
「幸がそんなことするなら俺は幸のまわりにマキビシ撒いてやる。」
「痛いわ!?」
幸村は、佐助の頭を叩く。
「んー。じゃあ、やっぱり信玄様と義元に相談するしかないな。」
「やっぱりそうなるか……」
佐助は、小さな声でそう言うと天井の中に入っていった。
「はあ、佐助も苦労するんだな。」
幸村は、ため息をついたのであった。