第8章 ほしあい〜佐助〜
佐助は、どことなく嬉しかった。
もう会えないのが、普通になるところであったから嬉しかった。
また、愛する人と笑いあえることに嬉しかった。
この先、どんな困難があっても乗り切れると言う断定に嬉しかった。
佐助の心の中には、『嬉しい』と三文字の文字に埋め尽くされていった。
佐助は、約束の場所に着くと馬を止める。
佐助の目に映るのは、何週間前まで来れていた安土城下であった。
馬を馬小屋に置くと、佐助は安土に近い野原を目指した。
(日和さん、日和さん・・・・!)
佐助は、進める足を早く早くと進めていった。
野原に着いた。