第2章 部活前
部屋の外の2人は廊下へぺたりと座り込み
及「やっぱりまだ無理してると思う?」
岩「してるだろ、バレー出来なくなったとか考えられないべ」
及「及川さん寝起きのあれが今のしおんだと思うんだよね」
岩「どんなのなんだ?お前らが抱き合ってるところしか見てねぇ」
及「膝見て泣いてどうしてバレー出来ないのって感じかな」
しおんがまだ不安定な状態である事を話し今日の部活見てて大丈夫かよ等としおんが部屋から出てくる迄の間2人でこれからの事を話していた。
部屋に戻って着替えろと言われたしおんはベッドへ座り膝を軽く小さい刃物で切りつける゙こんな足無くなればいいのに役に立たないなら…もういらないよ…゙と切り口から流れる血を部屋に置いてあるティッシュで拭く。あまり時間がかかりすぎると2人に違和感を持たれるため大きめの絆創膏を貼りタイツを履きいつもの青城の制服へ着替え部屋の外にいる2人に声をかける。
『ごめん、ちょっと時間かかったきがえたよ』
とへらりと笑い乍2人を部屋へと入れる。
岩『この部屋匂い変えた?』
いつもと違う香りのする部屋に少し疑問を持つ。
『あっえ、ちょっとまって喚起するから!!』
と急いで窓を開け微かに残っていた血の匂いを外へ逃がす
及「及川さん何処か出掛けたいなー」
と部屋に置いてあるソファへ座り自分の隣をぽんぽんと叩き岩泉を座らせる。
及「しおん行きたい所ある?」
とベッドへ腰掛けるしおんへ視線を向ける
『私はどこでもいーよ?一は?何処か行きたい所ある?』
岩「あ、サポーター緩くなってたから買いに行きたい」
及「じゃあスポ-スショップに行こっか」
と言い立ち上がり鞄を持ち部屋を出る
岩泉はしおんへ手を差し出す。
岩「膝大丈夫か?切り傷も」
と自分で切っていた事がバレている事にしおんは驚く。
『あ…うんごめん大丈夫だよ色々と…』
岩「…おう」
バレていた事に戸惑いながら岩泉の手を取りへらりと笑うと手を繋いでない方の手がわしゃわしゃと雑にしおんの頭を撫でると小さい声で「あんまり心配するような事するなよ」と呟く。