第31章 捕らわれた未来(4)※R18※
その頃、広間では___
「そう、言えば……家康様お帰り遅いですね?」
少し様子を見に行った方が、宜しいでしょうか?と言う三成を必死に止める、政宗と秀吉。
「お前、ほんと空気読めないな……」
「家康は下手したら朝まで戻らないぞ」
「へっ??まさか何処か具合でも悪くされたのですかっ!?……それなら尚更っ」
「……三成、家康ならひまりの部屋にいる」
心配なら見てこい、と光秀は愉しげに喉を鳴らして笑う。
「……戦に行けば当分ひまりには会えんからな、今夜ぐらい見逃してやる」
「ったく、戦前は禁欲だってこと忘れてないか、あいつ」
「まぁ……逆に家康には良い験担ぎになるだろうな」
「禁欲?験担ぎ…?皆さん何のお話をなさってるのですか?」
「…………」
「???」
三成がもし、褥で乱れるひまりを見たらどんな反応するのか、その場に居た全員は少しだけ興味を抱いた。