• テキストサイズ

イケメン戦国〜天邪鬼な君へ〜

第164章 あなたにもう一度〜最終章〜中編




(ちょっと、プレッシャーだったり?)


思わず苦笑い。

ひまりちゃんの驚く顔を見て、私は人差し指を口の前に立てた。


「ひまりさん。こっちも準備完了だ」

「そろそろ、気づいてる頃かな?あんな嘘吐いてきっと怒ってるだろうな……」


自分で計画した癖に。
ちょっと後悔してたりする。

つま先に視線を落とした私に、佐助君は手を引っ張り立ち上がらせると……目線を合わせるように頭を少し下げる。


「嘘を事実にしても、俺は全然構わないけど」

「そんな嘘言っても、私は引っかからないよ?」

「………それは、残念だ」


そう呟いた佐助の表情が、一瞬だけ悲し気に見えた気がした。



「後は、君の着替えだね」

「うん!着替えてくる間、子供達お願いしてもいいかな?」


私は竹千代と時姫に、佐助のゆう事を聞くように伝える。


「母上の花嫁姿早く見たい!!」

「み、たい!!」

「ふふっ。もうお嫁さんになってるからちょっと恥ずかしいけど……楽しみにしてくれてありがとう!」



ここで花嫁衣装を着るのは二回目。
一回目は私の全てを家康に捧げた。




二回目の今日は
あなたにもう一度………
約束したいから。




春の始まりを告げる……


桜が舞い散る中で。





ありがとう。


大好きだよ。


ずっと一緒。



伝えたい言葉は、
今まで沢山伝えてきた。



だから、



今度は私に___下さい。





/ 636ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp