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イケメン戦国〜天邪鬼な君へ〜

第158章 あなたにもう一度後日談(7)二日目の昼




赤い砦を潜りながら、





(俺達の思い出……)





(私達の思い出……)






二人の思い出を振り返る。





((あり過ぎて……))





何処から振り返れば……。







思わず足を止める。






一本の道だと思っていた、





赤い砦の道は突然、二つに分かれた。






(どっちに行けば……)






ふと、雛人形の話を思い出して……

止めた足を再び動かす。







(ひまりに向かって)








(家康に向かって)








突き進む。




思い出、それは記憶と過去であり、

二人を、引き裂き、繋げたモノでもある。






(今の俺達には……)





(今の私達には……)








((振り返るものなんてない))







引き裂かれ、過去を消される度……
二人は強い絆で結ばれた。


いつが二人の始まりか思い出すより、今から二人で始まりを作ればいい。


いつから好きになったのかを思い出すより、今からもっと好きになればいい。



原点を探すより、未来を作ればいい。






((二人の辿り着く先は、一つ))







目の前に現れた小さな祠。



そして、





「ひまり!」

「家康!!」




二人は同時に辿り着いた。




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