第85章 あなたにもう一度(1)※R18
その姿に俺は軽く自分を見失い、更に深く繋がるように腰を引き寄せ、下から思いっきり突き上げる。
「ひゃっ、……っはぁん」
「……っ、誰が余裕ある…って」
何度抱いても、抱き足りなくて。
肌を重ねる度に、ひまりの事しか見えなくなって……ずっと自分の中に閉じ込めておきたくなる。
誰にも触らせたくない。
誰にも見せたくない。
こんな姿絶対、俺しか知らなくていい。
「あぁぁんっ……はぁ」
「……ひまりっ……っ」
まわりには、側室を迎えろと煩く言う奴も少なからず居る。けど、それだけは絶対にしない。俺はひまりしか、いらない。
俺の子を産むのはひまりだけでいい。
ーー……奥方様はお優しい方です。皆それは心得ております。
ーーしかし、母親の愛情のある教育だけではこの戦国を生き延びるのは難しい。それは、家康様が一番ご理解しているのでは……
ーー家康様もご多忙な身、竹千代様の教育に携わるのは近々限界がきます。
(皮肉にも俺が一番理解してるからな)
いくら平和な世を目指しても、まだこの世には汚い欲望と血が流れている。
それは変わらないし、直ぐには変えれない。
頭の中が段々熱に犯され、俺は考えを振り切るようにひまりの唇を貪り、広がる身体の熱で高みに登りはじめる。
「あぁぁぁっぁっ……っん」
「ひまりっ……くっ、…は」
腕の中で何回も気をやり、その度に大きく仰け反り甘い蜜を溢れさせ、欲望に絡みついてきて……その快楽に耐えきれず、俺は再奥に自身の熱を全てを放った。