第49章 約束の地へ(4)
「……なんで、全員集まるわけ?」
ひまりの荷物を囲むように、俺達3人と、何故か秀吉さん、政宗さん、光秀さん……三成まで居て俺は不服の声を上げる。
「俺が呼んだ。女子の荷物を勝手に見るのは気がひけるからな……」
これでひまりが戻っても皆が同罪であろ?信長様の提案は相変わらず、理解が出来ない。
「来世のものだと思うと、興味があります」
「三成……お前だけでも今すぐ帰れ」
「とりあえず、開けます」
俺達のやり取りにも動じず、佐助は無表情のまま手際良く荷物をその場に並べていく。
「まずは、メイク道具、ハンカチ、携帯は電源が切れている以上、駄目か……」
聞きなれない物の名前と、並べられた珍しい物に食い入るように眺める。
「これはっ!!」
袋の中から出てきた、四角い紙のような物を見て、佐助は驚いたように目を開けた。気になった俺達は、佐助の背後に回り覗き込んだ瞬間……
「なっ!!!」
「ほぉ〜」
「これは……」
「なかなか……」
「良いものではないか」
「絵…ですかね?」
俺は佐助の手元からそれを奪い取り、その場にいた全員を睨みつける。