第7章 久し振りに会う前に話すネタでも考えておきなさい!
「はい!こんなわけで長~い6章が終わり、ようやく7章目に突入しましたッ!いや~100P目とかなんやかんやあったけど、なんとか150Pまで続けることができたな!お前ら!」
読者に明るく振る舞う銀時だが、そばであの2人がいじけていた。
2人を元気づけようと主人公は必死に声を掛けた。
「お、おーい…新八ぃ…神楽。
せっかく読者が、久し振りのお前らの晴れ舞台見てんだぜ。もうちょっと明るくなろうぜ」
そうは言っても、2人は気付いてしまった。
自分たちはこの本編とは全く無関係の、しかも1章と同じ1P完結の謎の茶番インターバルにしか存在意義がないことに。
「いや…いいですよ銀さん。励まされても…何か逆に傷付く…作者さんからお聞きしました。奇跡的に100Pに出られたのは、
銀魂屈指のツッコミサブキャラが出ないのは可哀想だからって」
メガネしか取り柄のない自分への同情で、逆に傷ついてしまったらしい…
「私も…何故か紅桜篇の回想に出たネ…。しかも明らかにモブみたいに一瞬だけ…
これからの更新停滞や作者のモチベーション考えれば、そんな先までたどり着く望みなんてないアル…」
体育座りで落ち込む2人に、銀時もあたふたした。
「そ、そんなことねーよ!むしろ、ここだけでも出番が用意されて良かったじゃねーか。銀さんをいつも支えてくれた2人がらしくねェよ。元気出せよ!」
久し振りなのに、こんなしみったれた空気では読者の気分を害してしまうと、銀時は何とか元気付けた。
「別にこんな夢小説じゃなくても、アニメ銀魂は一時停止だが、実写第二弾とか現実世界ではお前らキラキラ輝いてるから!高杉よりも輝いてるからッ!」
そんな感じで、珍しく優しい銀さんの励ましで2人はようやく普通になった。
「で新八ィ。次の話は何アルか?」
「えーと。確か銀さんが発狂したり死人が出るって」
明らかに普通じゃなさそうな話を真顔で言う新八。
「いや意味分かんないんだけど新8くん?俺が発狂するとか死人が出るとかどんなバイオハザード?」
あまりのアブノーマルさに銀時は寒気を感じてきた。
「いや僕に言われても知りませんよ。しかも新八の八が8になってますよ…」
「お前の文字入力なんて読者もどーでもいいアル。さっさと本編にいくヨロシ」
「いや…そこまで言う?」
神楽の毒舌に新八はまた落ち込んだ…