第1章 繋
「あれちゃんのそのネックレスって、もしかして…」
JADEクンは私の胸元にかけられているネックレスに目線をやった。
チェーンの先に楕円形のシルバープレート、そこに荒く掘られたO.S.Oの文字。
「そう、初めてフジオロックをみたあのライブでOSOサンが投げたネックレスなの」
私の宝物
「あれっ、ネックレスゲットしたのちゃんだったんだ??
ついてるねぇ 俺のネックレスだよ?
ハイパーレア物だから大切にしてねっ」
「もちろんっ!
私の命より大切な宝物にするよ!」
「それは大袈裟 (笑)」
初めての打ち上げ、初めてのメンバーとの関わり合い。
とても幸せすぎた。
こうやって普通なら有り得ないこの光景が私の頭の細胞一つ一つに焼き付くようだった。
だから少しいつもより多めのアルコール、
強いとはいえ、絶対に潰れないわけじゃないけど…
あっ…目の前が暗くなる
眠い…
どんどんと睡魔に引き込まれ、私は意識を手放した。
「おそ松兄さん…いいの?」
「いいの。にしてもこの子結構酒強いねぇ、やっと潰れてくれた。
マスターナイスブレンドっ♡」
「…。」
「んじゃチョロ松、おーいカラ松、
潰れた4人の面倒よろしくね。」
「あぁ、任せておけおそ松。
おそ松は…レディとお楽しみ…か。」
「んだよカラ松も混ざりたいの?
今度ね、この子の推しは俺だからさっ」