第1章 繋
打ち上げが始まって数時間後、姫乃ちゃんはすっかり出来上がって爆睡。
TODOクンも、JUICYクンも かなりお酒が回ったみたい、壱クンに至っては架羅様に絡んでるしちょっとしたカオス状態だ。
「ちゃんってお酒強いんだね。」
「うん、割と得意なほうなの。
JADEクンはあんまり飲んでないけど…好きじゃないの?」
「俺は兄弟達と帰らないといけないし、あんまり飲むわけにはいかないんだよねぇ…」
「JADEクン優しいっ!
いいお兄ちゃんだね、壱クン達が羨ましいよ!」
「っ…! そんな事ないって…!」
「おい~JADE~なーにデレデレしてんの??」
このカオスの中意識を保っているのは私とJADE、そしてOSOサンだった。
「にしても結構潰れてんねぇ、ちゃんと持って帰らなきゃなぁ。」
「あ…私姫乃ちゃんの家分からない…」
「その心配はしなくて大丈夫だよ。
今回は架羅が面倒みるみたいだしね。」
「架羅さんが?」
「ああ。今日は俺の番みたいだからな。
レディは心配しなくていいぞ、って壱!
腕をねじるなっ…痛いぞ!?」
「うぅう…クソ松ぅ…逃げんじゃあねぇぞおぉ…うらあぁ~」
「(壱クン…架羅様に凄いだる絡み…)
あの…面倒みる番って…」
「あ~、姫乃ちゃん架羅の蜜カノだから架羅が面倒みるってわけ、大抵打ち上げに来たトップ金づるが潰れた時推しが面倒みる決まりにしてるんだよ~ 」
「でも家は…」
「とりあえずラブホに行くよ?」
!?!?
「あれっ、ちゃん顔赤いよぉ~?
えっろい事考えたでしょ。
ちゃんはどいつを選ぶ?
…もっちろんカリスマレジェンド様、だよな?」
OSOサンは私の顔を覗き込むと、私の頬をゆっくりと撫で上げた。
八重歯を出して笑った顔が色気を帯びていて少し怖く見えた。
でもOSOサンの目から目が離せない。
「私は別に…」
「こら、OSO兄さん。
困ってるから。」
「ちぇ~。」