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【イケメン戦国】時をかける妄想~

第13章 俺の相棒【刀剣乱舞コラボ】


「主、全員揃ったよ。」

「ああ、すぐ行く。」

本丸では審神者の招集により
顕現されている全刀剣男士が
広間に集められていた。

加州と共に広間に入ると、
賑わっていた広間が静まり返る。


「わかっていると思うが第一部隊の事だ。」
前置きは無しに審神者が口を開く。

「昨夜、こんのすけより入電があった。」

薬研の偵察により、遡行軍の気配が
より濃くなってきているという事。

こちらの調べで、ある時間軸において
遡行軍を察知した事。

そして、場所と時代の確認も取れた。

「時間はかかっちまったがな‥。」
そこまで説明して審神者は
ガシガシと頭を掻いた。

「恐らく、大きな戦闘になる。」

目の前の全振りの顔を見回すと
どの男士も力強く頷いた。



「煩い政府は説き伏せた。」

――――俺の刀達を、仲間を助けるぞ。

「回収ゲートを開くと、そこから
遡行軍が入り込む可能性があるから
第二部隊のみ増援に向かう。」
残りはゲートの周りで待機だ、と
審神者が部隊表を懐から取り出す。

「俺が行く!」
みっちゃん達かピンチなんだろ?
と、太鼓鐘貞宗が立ち上がる。

「僕も行くよ!」
いち兄と薬研が心配!と、
乱藤四郎を筆頭に粟田口派が
揃って立ち上がる。

「短刀だけじゃ心許ねえだろお?」
ゆらりと立ち上がるのは
三名槍である日本号。

「がはは!攻撃範囲なら俺だな!」

「ぼくだって、みなをたすけたいです!」
と、立ち上がる薙刀の岩融と
その肩に乗る今剣。

「まあ、落ち着け。」
凛とした穏やかな声が響き渡り、
ざわついた広間が静かになる。

天下五剣である三日月宗近。

「部隊は主が決めてある。」
チラリと審神者を見やる瞳には
三日月が揺らめいていた。



全振りの視線が審神者に集まると
フッと微笑んだ。

――――皆、ありがとな。



「第二部隊、隊長―――――」


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