第1章 【黒バス】今日もうまい飯を求めて 【青峰大輝】
男性からの指輪って、大体結婚の時の結婚指輪とか、付き合いたてのバカップルが「結婚しような」とか言って渡すくらいしかイメージないんだけど…大方間違いじゃないよね。
取り出して、どこにつけようか迷っていると、青峰に取られた。
「ちょ、」
「左手貸せ。」
左手に持っていた箱をおき、青峰に差し出した。
―いや、まさかとは思いますが、そんなことあります?
内心はものすごく期待している。
青峰は期待通りに薬指を指輪をはめてくれた。
思ってたことが現実になった驚きと、喜びで視界が滲む。
まだ付き合ってもないのに、なんなのこいつ…。
「俺に毎日、飯作ってくんね?」
「お前、馬鹿…?まだ、付き合ってもないのに、」
声が軽く裏返る。
そりゃ、泣いてるもん、裏返りもします。
そんな私の涙を拭って、体を向き合わせる。
こういうときだけ、イケメンに見えるから本当ににくらしい。
「俺と、結婚を前提に付き合ってください。」
「…もっと、早く言えよ。馬鹿峰」
「俺だって、いろいろ考えてんだよ。」
余裕な顔しやがって、本当はめっちゃ舞い上がってるのわかってんだからな。
もちろん、それは自分にも言える。
めっちゃくちゃ舞い上がってる。馬鹿峰とか言ってるけど、本当はいますぐ抱き着きたい。
でも、余裕を見せたいというかなんというか。
「さて、腹ごしらえも済んだし、運動するか。」
「…は?今から外行って走んの?」
「お前、彼女の家での運動っつったらもうわかんだろ。」
軽々と私を抱きかかえ、ベッドにおろす。
青峰がエロ峰だとは知ってたけど、まさか、初日からですか…?
「あんまうるさくすんなよ、隣きこえっから。」
ネクタイを緩め、上から見下ろす青峰は、やけに色っぽかった。