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ボトルにたくさん詰め込んで【短編小説】

第1章 【黒バス】今日もうまい飯を求めて 【青峰大輝】


「自炊なんかしねぇよ。」

「しろや。」


「いいコックいるし。」と言ってオムライスを口に運ぶ。

お前のコックになった覚えはないぞ。
そう思いながらも、どうしてかそれが言えない。


コックじゃなくて、こう、もっと他に言い方があるだろう。


そこまで考えて途端に恥ずかしくなった。
まるで嫁にもらってほしいと言っているようではないか。
…まぁ、実際はそういう意味なのだが。


恥ずかしさを隠すように次々とオムライスを口に運ぶ。



「お前、顔赤いぞ。」

「うっせ、分かってるわ。もとはといえば青峰が悪い。」

「俺何もしてねぇし。」


くそ、こいつ色恋沙汰とか本当に疎い奴だな。
こんなんじゃいつまでたっても嫁どころか彼女すらできないだろう。

ここにいい候補がいるのに。


いつになったら気が付くんだか。


はぁ…と大きなため息をつき、再び口に運ぶ。



「幸せにげんぞ。」

「青峰の口から『幸せ』なんて単語出ると思わなかった。ちなみに幸せはもう半分過ぎたもんです。」



「なら」といって、スプーンを口に突っ込んだままバッグをあさった。
なんて行儀の悪い奴なんだ。
こいつの幸せ逃げてしまえばいいのに。



「やるよ。」



バッグから出されたのは小さな箱(のようなもの)だった。
あとで開けようかなー、とか思いつつ、気になって仕方なかったので開けた。


―あー、青峰と同じことしてるから幸せ逃げるー。


なーんて考えて開けた私がばかだった。



「…こ…れ、指…輪?」

「お前にやる」

「は、なにこれ、どこにつければいいのかわかんないんだけど…」
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