第8章 遠征!
私はもう身につけてるものは何も無い。
皆が私を見ている。
私は絞り出すように、
声を出した。
「私のこと、嫌いになったでしょ?」
嗚呼…
今日、会ったばかりの人にも嫌われちゃうのか…
すると、潔子ちゃんが口を開く。
「何があったかは、分からないけど…
私は嫌いにならないよ」
潔子ちゃんに続いて、
雪絵ちゃんも。
「い〜なぁ〜肌が白くて〜
お腹空いちゃうなぁ〜」
「いやいや、充分白いでしょうが」
すると、仁花ちゃんが言う
「でっ…でも、
この通り、私たちは、佳奈さんのこと、嫌いになってませんから!
これからも一緒にお風呂入りましょうね!」